バルブメーカーとしての使命を堅持しつつ、
新たな100年に向けた挑戦に取り組んでいます。

電源構成のベストミックスに貢献する企業として

当社は、1922(大正11)年に創業して以来、バルブ総合エンジニアリングの可能性を拓いてきました。その昔、船舶向けバルブから始まり、石油化学プラント、火力・原子力等の発電プラントへと、屈指の鋳鋼技術を基盤にして、より高品質なバルブ製品の安定供給、そして高度なメンテナンス技術を提供することに邁進してきました。

こうした歴史的な背景を踏まえ、当社の使命は第一に電力の安定供給に貢献することにあります。そのため、今後も高品質なバルブ製品を提供し続けるとともに、長期にわたる適切なメンテナンスサービスを通じて、いかなるときも発電所の正常な運転を保つことに寄与することが使命と考えております。

そのような中、我が国の電源構成のベストミックスの観点から、原子力発電所の重要性が今後も継続する中で、とりわけ当社は原子力発電所の安定、安全運転を支える重要弁を長年にわたり供給してきました。今後もエネルギーインフラを支える重要弁をはじめとした製品群の安定供給と維持管理は当社の最重要課題であることに変わりはありません。あわせて、原子力発電所を取り巻く環境の変化を踏まえて、廃炉や除染といった関連領域での貢献も追求していく必要があると考えております。

時代の先を見すえた新たな挑戦が始まっています

我々メーカーはその時代時代の変化や技術の進歩を見すえた新たな挑戦もまた欠かせないと考えており、経営戦略の一つとして「新分野・新事業への取り組みの強化」を掲げています。「第4次産業革命」や「インダストリー4.0」といわれるように、自律型テクノロジーが急速に発展する中で、当社としてもセンシング技術などを活用した次世代バルブシステムの開発をいち早く進めています。

その一つとして、バルブの開閉状態を内部のセンサーで判別して知らせる「Smart iVALVE(スマートアイバルブ、登録商標済み)」などの新技術を開発し、市場での導入を進めてきました。

今後は、水素・ アンモニア発電やCCUS/カーボンリサイクルによる二酸化炭素貯留・有効利用を前提とした火力発電などのイノベーションが追求されている中で次世代の火力発電システムの実用化におけるバルブの開発にも注力してまいります。

次の100年に、夢を、心を、技術をつなぐ企業へ

当社グループはこれまで、国内外の原子力・火力発電所向けに高温高圧弁を納入してきましたが、より一層の企業価値向上を目指してM&Aによる事業領域補完・拡張を行っております。

その一環として、東日本地区の電力市場における新たなビジネス展開を目的に、2022年1月に太陽電業株式会社(電気設備関連事業)を子会社化いたしました。今後も各社が持つノウハウとリソースを連携・協調させることで様々なシナジー効果を発揮してまいります。

最後になりますが、当社は2022年に創業100周年を迎えました。「次の100年に、夢を、心を、技術をつなごう」をスローガンにして、これまで培ってきた技術や信頼、社会を支える使命感を継承しつつ、環境の変化などに柔軟に対応することで、今後も新たな100年に向けて挑戦してまいります。

代表取締役 奥井 ⼀史

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