種類別:特殊弁
特殊弁の仕組み
スルーコンジット弁(めがね弁)
呼び径(mm) | 850 |
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圧力クラス | 300Lb |
材料 | JIS SCPH61 |
- スルーコンジット弁は開弁時においても流体によるシート面の損傷を防止するための補助リング弁体を取付けたもので、流体内にスラリーが混入している場合に
使用される

大容量流量計(オリフィスブロック)
呼び径(mm) | 400~650 |
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圧力クラス | 2000~2500Lb |
材料 | 炭素鋼(JIS材、ASME材、ASTM材) |
- 主給水系統に取り付けられる大容量流量計弁
- 大口径のオリフィス取り換えがふたを取り外すことで容易に行える構造
- オリフィス、圧力タップを一体として組み込まれた弁
- 流量測定を正確に行うために弁座シート部の漏洩を最小限と出来るようオリフィスプレートには専用スプリングを内蔵
- プラッシャーシールボンネットを採用

低温再熱蒸気管水圧用止弁(アイソレーションデバイス)
呼び径(mm) | 実績ベースで1000以上 |
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圧力クラス | 設計圧力温度により個別に決定 |
材料 | 炭素鋼(JIS材、ASME材、ASTM材) |
- 再熱蒸気管系は配管サイズが大きいため仕切弁の設置が難しい。そのため、ボイラ側の改造工事や安全弁の封鎖試験時には大型閉止フランジにて
配管を仕切っていたが、フランジ部からの漏洩やメンテナンス性に問題が残る。この問題の解決策として閉止専用弁を製作しプラント運転の合理化を図った。 - 中低圧タービンの効率を上げるため
圧損が極めて少ない構造 - 差圧を利用した逆止構造を採用
- 配管閉止は限られた機会のみとなり、圧損の低減や配管振動の原因とならぬよう内在物(専用弁体等)は通常取り外した状態で使用

低中差圧用ニードル弁
呼び径(mm) | 15~200 |
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圧力クラス | 150~4500Lb |
材料 | 炭素鋼、Cr-Mo鋼、ステンレス鋼(JIS材、ASME材、ASTM材、○火材) |
- 流量調整が可能と出来る弁体構造
- 低差圧用はクイックオープンの玉形弁弁体形状を要求流量に合せ設計
- 中差圧用は低差圧用弁体の振れを防止するために弁体ガイドを設けた形状に設計
- 流体条件により弁構造を選定し、
一品一葉の適正構造選定 - その他の特徴は玉形弁とほぼ同一

高差圧用ニードル弁
呼び径(mm) | 15~200 |
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圧力クラス | 1500~4500Lb |
材料 | 炭素鋼、Cr-Mo鋼、ステンレス鋼(JIS材、ASME材、ASTM材、○火材) |
- 流量調整が可能と出来る弁体構造
- 高差圧用として整流を目的としたケージ
(弁体ガイド兼用)を有した弁 - 高差圧のため流調部は使用条件により経年的損傷は逃れられないがその場合でもシール部と別けた構造のため弁シール自体は同時に損失しない設計
- 流体条件により弁構造を選定し、
一品一葉の適正構造選定 - その他の特徴は玉形弁とほぼ同一

燃料移送管仕切弁
呼び径(mm) | 500~550 |
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圧力クラス | 150Lb |
材料 | JIS SCS13A |
- 原子炉格納容器バウンダリを構成する燃料移送管の端部に設置される
- 操作部を除き水没状態で弁操作される為、構成部品は原則オーステナイト系ステンレス鋼を使用

主蒸気隔離弁
呼び径(mm) | 600~750 |
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圧力クラス | 600~900Lb |
材料 | JIS SCPL1、JIS SCPH2 |
- PWR型原子炉の主蒸気隔離弁として、蒸気発生器の出口部に設置される
- 主蒸気管破断等の不測の事故時に蒸気が大気中に放出されないよう主蒸気管を遮断するために使用

主蒸気逆止弁
呼び径(mm) | 650~750 |
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圧力クラス | 600~900Lb |
材料 | JIS SCPH2 |
- 主蒸気逆止弁は蒸気発生器が損傷した場合に他の健全側蒸気発生器からの主蒸気の回り込みを防止するために設置されている。
- 本弁は蒸気量が少ない状態の時は、弁体のチャタリング防止対策としてカウンターウエイト構造を
採用している。

安全注入系逆止弁
呼び径(mm) | 300 |
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圧力クラス | 1550Lb |
材料 | JIS SCS 14A |
- 原子力発電所の安全系統には、格納容器を貫通する部分の配管に逆止弁が隔離弁として使用される。
- 通常閉弁状態で使用され、事故時に安全系統の設備が動作する場合に開弁する機能が求められる。