品質保証

質のつくりこみに挑む、充実した生産体制と徹底した品質管理。

バルブの低価格化が進む中でも、安全性と信頼性・品質に対する要求は本質的に緩和される訳ではありません。
当社では、開発設計から発注、生産管理、設計、調達、製造、試験・検査及びメンテナンスにいたる各プロセスで、全員が品質の維持に挑み、人と技術の協調を図りながら、ISO 9001認証の取得に裏付された品質管理を実施しております。
国内外を問わずバルブ業界のトップメーカーとしての自負と責任を持ち、未来社会への貢献と新たなる発展を期しております。また、ISOの審査登録機関である、DNV:デッド・ノルスケ・ベリタス・エーエスから国際的な品質管理・品質保証システムが構築されているとして認められ、1992年10月23日にバルブ関連企業の登録としては、業界でいち早く"ISO 9001"の認証を取得し維持しております。又、2023年8月24日にISOの審査登録機関を日本検査キューエイ株式会社(JICQA)へ変更し品質マネージメントシステムの更なる継続的改善を進めております。

”ISO 9001”の認証 各プロセスで全員が品質のつくりこみ

JIS自己適合宣言書

JIS Q 1000 に基づく自己適合宣言と共に、ISO 9001 に基づく品質マネジメントにより高温高圧用鋳鋼品、低温高圧用鋳鋼品、ステンレス鋳鋼製品の供給を行います。

JIS自己適合宣言書

品質方針

TVE 25期品質方針

ワンストップソリューションの高度化で唯一無二のバルブ総合エンジニアリング企業へ!「人のチカラ」「つくるチカラ」「まもるチカラ」の再編
をスローガンに、社会とお客様の期待に応えた価値のある製品とサービスを提供し続けるチカラをつけ、関連法規制やルールを遵守するとともに、品質マネジメントシステムの有効性を維持する継続的改善を行うため、品質目標を定め、その達成に向けた活動を行う。

品質目標

1.顧客満足の向上
お客様を初めとする利害関係者の期待とニーズを的確に把握し、お客様を満足させる価値のある製品とサービスを全体最適の取組みで価値観を高め、提供する。(全体最適)
2.改善活動の実施
TVEの事業環境を肌で感じ取り、事業環境変化による外部・内部の課題やリスクと機会を見定め、社会とお客様のニーズや期待に応えるより良い改善活動に努める。(TOMOS活動・デジタル技術の活用)
3.不適合の撲滅
不適合事象の真の原因を確実に特定し、有効的な再発防止対策の立案・継続的な実行に努める。再発防止対策の適用範囲を十分精査し、積極的に水平展開(予防処置)を行う。(継続的挑戦)
4.能力向上計画
TVEの品質保証活動に関わるすべての関係者において、将来を見据えた能力向上計画を立案し、実行する。(挑戦と成長)
5.安全文化の醸成
日常の安全管理活動を行うことはもちろん、安全文化の醸成活動に取り組み、お客様が望む安全と安心に磨きを掛け、社会貢献を果たす。(安心・安全)

2023年10月1日改定

検査・試験体制

国内外の高品質基準を満たし、独自の高い基準も満たしています。 発電所、大型プラントは安定・安全運転が使命です。お客様から求められる高い要求事項に対し素材、加工、溶接等の工程において非破壊検査、独自の性能試験で測定、分析を行っており、高付加価値製品をご提案することができます。

1.非破壊検査

①放射線透過試験

X線、γ線が物質の密度によって透過する程度が異なるという性質を利用して行われる素材の内部検査。鋳鋼製弁箱、溶接部等における欠陥の有無を検査します。

②超音波探傷試験

超音波の指向性を利用し、傷を探知する試験。
金属材料や溶接部の検査に用いられる試験で、放射線試験では発見しにくい微細な割れを検出できます。

③浸透探傷試験

比較的容易に行える試験で、溶接部材料検査、加工検査としても活用。切削表面や弁座摺合面などの微細な表面欠陥を目視で探知できます。

④磁粉探傷試験

表層部の割れや傷を検出する試験。バルブをあらかじめ磁化してバルブ表面に磁粉を散布、割れに沿って磁粉が現れるのを目視で判別していきます。浸透探傷試験とともに広く活用されている試験です。

2.性能検査

①蒸気試験

圧力の吹き出し試験を行い、規定の作動性能を確認。
安全弁は国内法規で厳しく規制されており、PWR原子力発電用の加圧器安全弁や主蒸気安全弁などは、経済産業省担当官の立会のもとに工場内で本試験を実施しています。

②水圧試験

バルブの耐圧部分などの気密を確認する試験。
一定の試験圧力をかけ、全体の耐圧及び弁座の漏れを検査します。大口径弁用、小口径弁の2つの装置を有し、最高圧力196Mpa、最大荷重1,300トンまで試験が可能です。当社独自の設計・製作による水圧試験用プレスを装備しています。

③特殊耐圧試験

弁質量が5,000㎏を超える場合、または弁面間が1,700ミリを超える場合は特殊フランジを弁出入り口に取り付けて水圧試験並びに作動試験を行います。

④N2試験

BWR型原子力発電用・湿分分離機逃し弁の漏れ、作動を窒素ガスで検査しています。

⑤安全弁用ばね偏心測定

ばね圧縮時の横押力を検査。安全弁の吹き出し圧力に相当する荷重にばねを圧縮し、荷重中心点を求めシートリークの原因となる横押力が発生しないよう調整しています。

⑥電動弁作動試験

規定周波数の電圧で開閉時間、電流・リフトなどが規定値内であることを検査します。

⑦流量試験

試験条件に応じた圧力・容量の水を流し、各開度における容量係数(CV)を求める流量試験を実施しています。

⑧安全弁弁体確性試験

安全弁の吹き出し圧力時のばね荷重に相当する荷重を負荷したのち、弁体の下部から吹き出し圧力まで加圧し、弁体の挙動を計測します。

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